事例紹介:A社様

ユーザ事例

プラスチック成形業のA社様の事例紹介

タブレット・コミュニケーターを導入しているA社様の事例を紹介いたします。現場管理をご担当されているK課長 、Mさんにお話を伺いました。

会社概要

A社様はエレクトロニクスとオプトロニクスを得意領域とし、光学機器・医療機器・精密機器などの製造販売をされています。
タブレット・コミュニケーターを2018年4月から導入し始め、現在は全ての工程で活用しています。

 

タブレット・コミュニケーター導入により、時間短縮や、不具合対応のリアルタイム化を実現

率直に、タブレット・コミュニケーターを導入して満足されていますか。

満足しています。
導入前は担当者が紙に記入し、紙からさらに作業結果を管理するシステムに転記していましたが、今は担当者がタブレット・コミュニケーターに入力するので、直接データを取得できて時間短縮になっています。
また、対応をリアルタイムにできるようになりました。タブレット・コミュニケーターからリアルタイムで連携されるデータをもとに、すぐに現場に指示を出すことができています。

現場の意識が変わり、品質が向上

目視検査工程での導入効果を教えてください。

検査結果を入力できるようになり、製品の品質が向上しました。
タブレット・コミュニケーターに入力される目視検査の結果をまとめてレポートするようにしたところ、インライン抜き取り検査に注目が集まるようになりました。タブレット・コミュニケーターは「〇」、「×」のボタンをタップするだけなので、製造工程の品質には直接結びつかないように思えます。しかし、現場の意識が変わって、品質を意識して仕事をするようになり、不良率が大きく改善され、年間2,500万円分不良廃棄していたのが、500万円程度になりました。

成型機の正確な稼働状況を把握可能に

成型工程での導入効果を教えてください。

成型機が空いているか正確にわかるようになりました。導入前も紙で成型機の稼働状況を記入するようにしていましたが、1週間にわたって記入されず、思い出しながら稼働状況を紙に記載して、管理システムに入力するという状況でした。しかし、タブレット・コミュニケーターを導入してからはちゃんと入力してくれるようになりました。
また、5Sの観点からは、昔は沢山の紙が成型機に張り付けてありましたが、今はタブレットを置いてあるだけなので、整理整頓された清潔な工場になりました。

品質がしっかり管理されている、良い会社に変化

タブレット・コミュニケーターを導入してから、周囲の方からどのような反応がありましたか。

関連会社の方などがいらっしゃったときに、「すごいですね。品質もしっかり管理されているし、トレーサビリティもある良い会社ですね」と言われます。
昨日も営業の人と工場を回りましたが、IoT化によってすごく変わったと言ってもらいました。成型機自体は何十年も使用しているものですが、IoT化されている工場になったと変化を感じていただけました。

IoTは時代の中で取り入れるべき

この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

IoTは時代の中で取り入れるべきことで、成型業界だから取り入れないというわけではなく、工場現場のIoT化を進めてほしいです。
人が作業を行うのではなく、ロボットが行っていくとビッグデータをより活用できるようになります。今後はビッグデータをいかに活かすかが重要だと思います。

※取材日時 2019年10月
A社様 事業概要
取り扱い品目:精密プラスチックレンズ、他
事業規模:売上高 58億円、従業員(パート社員30名含む) 200名

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